夢見るための、お守り。

近い将来、再び自然の中に戻る。

この頃、一度手放した未来像について再び考えるようになりました。


(美しい場所に、小さな家を建て、夢の庭園を作りたい。)


アップルストアにパソコンを買いに行った帰り、そんな思いで頭の中を充満させながら伊勢丹を歩いていたら、目の端っこに飛び込んできた光がありました。

それは物理的光というよりも”何か”に呼ばれるかのよう。


振り返ると、ジュエリーのポップアップショップ。

「ジュエリーか…。」

と通り過ぎたのだけど、どうしても気になって戻り、運命の出会いをしてしまった。


美しいクリスタルの上に、木が植えられ、家が建っている!


Fillyjonk(フィリフヨンカ)の作品です。

天然石の上部を土地に見たて、それぞれの大きさに合わせて家や納屋が建ち、樹木やきのこが生えている。奇跡のようなジュエリー。


心ときめく、めったにない強烈な一目惚れ。

ジュエリーを買う予定は全くないのだけど、と正直にお伝えした上で、作家の女性に作品について色々聞かせていただきました。彼女は赤ちゃんを乳母車に乗せ、若い友人とポップアップストアを運営していました。


建築家の旦那さんが、様々な構造物のパーツをデザインし、企業秘密だという技術を使って一点ずつ選び抜いた天然石の上に、家を建て庭園を作るのだそう。

そのほかの作品も、貝割れ大根を毎日食べる、という作家さんの思いを形にしたシリーズや、天然鉱物の美しさを引き出したデザインのものなど、何もかもが好み。


デザイナーカップルにも、そのアトリエのスタッフにも、もちろん作品にも魅了されたけれど、ジュエリーを衝動買いするわけにもいかず…。

それでも、出会ってしまったクリスタルを忘れられず、1時間だけ取り置いていただくことにしました。


食品売り場で鮭を買いながら悩み、香水売り場で目的の香水を試し…。

でも、どんな香りを嗅いでも、もう頭はあのクリスタルの庭園でいっぱい。


「再び美しい庭を持つ夢を力づけてくれる。」と心から感じてしまって、Fillyjonkの所に戻ったのです。大人気ない衝動買いだったけれど、他の何もいらないと思うほど、ドキドキしてしまった。

その時から、このクリスタルジュエリーはお守りのような存在になりました。少し大げさだけど、過ぎてしまった美しい日々を、いつかまた出来る夢に昇華してくれたのです。


そして、乳母車に赤ちゃんをのせ、ご夫婦と仲間で事業をする、夢に溢れるその若い作家夫婦もとても素敵でした。まるで、未来とか夢が具現した姿のよう。

その場でネックレスを身につけ、台東区にあるというアトリエを訪問させていただくお願いをしました。


その後、パソコン周辺機器を探しに立ち寄ったビックロ内のアップルの店員に、

「お客様、アクセサリー、とても素敵ですね!」

と早速声をかけられました。

作家さんご夫婦を、まるで友人かのように説明し、見に行ってね、とお伝えしたのはいうまでもありません。

オプティマル・ライフ

畑仕事と伊勢丹散歩、そして読書とSFと海外リーガルドラマが好き。 ちょっとオタクなアラフィフのつぶやきです。 久しぶりの街暮らしでリライフ中。

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